OSCAの技術ブログ

WEBエンジニアの技術ブログです。 日々の制作活動・業務の中で調査したことなどを記事にします。

Siri,Alexa,Googleアシスタントで操作できるスマート照明製品まとめ (2018年秋)

 じつは、まもなく新しいマンションに引っ越す予定になっています。 そんなタイミングなので「せっかくだから、スマート家電をふんだんに導入したい!」と、夢広がりまくりの妄想をしています。 そんな「未来の家」を作る構想の中で実現したいと思っていることの一つは「部屋の照明を音声で操作したい」ということがあります。

 ということで「Siri, Alexa, Googleアシスタントで操作できる照明デバイス」を、調べながらまとめてみます。 まさに「検索」→「この記事に追記」→「検索」→・・・を繰り返して、この記事を書き終えた段階で、我が家に導入する照明デバイスの意思を固めたいと思います。 これが僕自身の「大きな買い物」になるため、しっかりとガチで調べたいと思います。

1. 実現したいこと (要件)

 スマートデバイスから操作できる照明機器を導入した際には、次のようなことが実現できたら嬉しいと思っています。

  • 音声だけで照明のON/OFFをしたい。 (必須)
  • 時間帯に合わせて照明の色を自動的に変えたい。 (必須)
  • 人を検知した際に照明を付けたい。 (人感センサー)
  • 帰宅時に家に近づいた時に自動的に照明を付けたい。
  • 外出先から照明のON/OFFをしたい。
  • ITFFFなどと連携できると嬉しい。

2. 避けたい製品 (要件)

 今回の選定では、 Apple Homekit, Googleアシスタント, Alexa に対応していない製品は、選定しないようにしたいと思います。 簡単に言えば、次のロゴを表示できる認定を取得していない製品です。

3. 僕の現在の環境

 また、調査に先立って、僕自身の状況をエクスキューズしておきます。

  • 僕自身も家族も、みんな iPhone (iOS) を利用している。
  • 自宅には僕専用の iPad mini と、家族共用の iPad がある。
  • テレビには appleTV が常時接続されている。
  • スマートスピーカーはない。 (HomePod が発売されるのを待っている…)
  • Amazon Prime に加入している。

 つまりは、僕自身も自宅も Apple 製品で固められている状態です。 しかし、Alexa を新しく導入することには提供は感じていません。 また、以前に Chromecast を利用していたこともあります。

4. 対応デバイス

 それでは、さっそく検索で見つけた製品をピックアップしていきます。

4-1. Philips Hue

 現在最も有名なデバイスが「Philips Hue」でしょう。僕自身も元々知っていて、一番の購入候補だと思っています。 Apple Homekit, Googleアシスタント, Alexa の全てに対応しており、音声で操作することができます。 また、電球のコントローラとなる「Hueブリッジ」1つにつき50個の電球を登録できます(一般家庭では十分な個数でしょう)。 Hue はフルカラー発色のモデルが発祥ですが、現在は「ホワイトグラデーション」という白色照明だけの安価なモデルもあるのも良さそうです。

 また、Hue は電球タイプ以外にも「ライトリボン」タイプと、据え置きタイプの「Hue Go」もあり、新しいマンションのリビングをとても自分らしくカスタマイズできそうで、とても良さそうに思っています。

 また、人を検知するセンサーとして「Hue モーションセンサー」があります。

 とても夢が広がる「Hue」ですが、僕なりに悩んでいるポイントがいくつかあります。

 悩みポイントの1つ目は「金額」です。 僕の場合、新しいマンションの全ての部屋に導入したいと考えているため、初期コストとして10〜20万円の出費になるのではないかと思っています。 「もう少し安い同等の製品があったら検討したい」と思ったのがこの記事を書こうと思った経緯でもあります。

 悩みポイントの2つ目はソケットです。 「Hue」の電球ソケットは「E26」という大きさです。 まぁ、一般的な大きさのソケットではありますが、新しいマンションの玄関や廊下・洗面所の電球ソケットが一回り小さい大きさだったので、Hue の電球が装着できません。 ソケットの種類が選べる他製品があれば検討したいです。

 ということで、この2つの問題を解決できる類似製品がないのか、別の製品を以下でピックアップしていきます。

4.2. Koogeek Lightbulb LB1 Bulb / LB2 Bulb / LS1 Light Strip

 次に見つけたのが Koogeek の Lightbuild という製品です。 2018年09月現在「Koogeek」で検索すると、日本語の記事では「LB1 Bulb」という尖った電球のモデルの記事がたくさんヒットします。 実際には、Hueと同様の「テープライト」モデルと、(Amazon.co.jpなどで見当たりませんが)丸型電球タイプの「LB2 Bulb」もあります。 なお、この製品は、Apple Homekit には対応しているようですが、Googleアシスタント、Alexa の表記は見当たりません。 とりあえず、僕としては Homekit が使えれば良いので、検討の余地があります。

 Hue のフルカラーの電球と比較すると、次の通りです。 (価格はAmazon.co.jp調べ)

Hue シングルランプv3 Koogeek LB1 Bulb Koogeek LB2 Bulb
値段 ¥7,245 ¥4,700 国内で取扱なし?
ソケット E26口金 E26口金 / E27口金 E26口金
明るさ(最大) 806lm 500lm 560lm

 値段は圧倒的に Koogeek の方がお得ですが、明るさが 500lm なのが気になりますね。 安くても、その分暗くては意味がないです。 とりあえず、ここでの検討としては「保留」とします。

4-3. LIFX Mini Day & Dusk

 上記の「Koogeek Lightbulb」の類似商品として「LIFX Mini」という製品が表示されたので調べてみました。 発色のバリエーションは3つあり、フルカラーの「LIFX mini color」、白&橙の「LIFX Mini Day & Dusk」、発色の「LIFX Mini White」があります。 また上記の製品同様に、リボンタイプの「LIFX Z」という製品があります。

 フルカラーの「LIFX Mini color」を Hue と比べると、次の通りです。

Hue シングルランプv3 LIFX mini color
値段 ¥7,245 ¥ 7,343
ソケット E26口金 E26口金
明るさ(最大) 806lm 800lm

 Hue と同等と言っても良い価格とスペックでした。 ただし、LIFX の照明は完全輸入の製品のようで、日本の市場を考慮された製品に見えません。 日本の法人もなさそうですし、日本語の製品レビューもほとんど見当たりませんし、そこら辺はちょっと不安要素ではあります。 それだったら Philips Hue でいいかなと思ってしまいます。

4-4. IKEA TRÅDFRIシリーズ

 あまり有名ではない気がしますが、IKEAが「TRÅDFRI」というシリーズの照明を販売しています。 この照明ですが、2017年5月の記事「IKEAの低価格スマート照明TRÅDFRIがSiri /Alexa /Googleアシスタントに対応。声で操作可能に」(Gadget通信)にある通り、Siri, Alexa, Google アシスタントへの対応を発表しました。 しかしながら2018年09月現在、日本のIKEAの照明ページを確認しても、Siri, Alexa, Google アシスタントへの対応は書かれていません。

 しかし深く調べて見ると、どうやら IKEA TRÅDFRI は照明のON/OFFに Zigbee という通信プロトコル(ON/OFFする命令信号のだと思えば良いです)を使っていることが分かりました。 Hue も全く同じ Zigbee プロトコルを利用しているため、照明を操作するためのコントローラとして「Hueブリッジ」を利用し、電球として IKEA TRÅDFR を利用することはできそうです。 実際に、次のようなブログでそのように利用している方がいらっしゃいました。

 また、日本のIKEAの照明ページを見ると、電球ソケットの大きさが「E26」のものと「E17」の製品があるではないですか! 上記の通り、新しく住むマンションの玄関・廊下・洗面所に「E17」の電球が利用されているため、これは嬉しい。

 デメリットとしては、「フルカラーの電球はなく、白灯しかラインナップがない」点ですが、Hue を補完するためと思えば納得できる気がします。 また報道とは反して Apple Homekit に未だ対応しているようには思いませんが、Hue ブリッジと連携させて利用できるのであれば、これは一考すべきことだと感じました。

5. 本稿での選定に脱落した製品

 参考のため、本稿における選定で脱落した商品を列挙しておきます。次の製品は、Homekit, Google Assistant, Alexa に対応していなかったので、見てすぐに脱落させたものです。 使い方としては、独自アプリで Bluetooth 接続などで操作するタイプのものです。

6. 僕なりの結論

 ということで、ここまで、音声で操作できそうな照明デバイスを見てきました。 いくつかの製品を見た僕なりの結論は「Hue のスターターキットを購入し、E17電球が必要な部分は IKEA の TRÅDFRI を利用する!」ということになりました。

 IKEA TRÅDFRI の存在がなければ、もう少し悩んだと思いますが、TRÅDFRI で Hue の届かないところを補完できたので、この組み合わせが良いと判断しました。 TRÅDFRI を Hue ブリッジに認識させるのに苦労するかもしれませんが、上記の参考URLで試している人がいるので、なんとかなるかと思っています。

Hue スターターセット v3
Philips
Amazonで探す 楽天で探す

決心がつきました! よーし、これで電球はスマート照明にしてしまうぞ! さて、次は電球を取り付ける照明ランプを選ばないとな。 ではでは。  

OSCA

初級WEBプログラマー。 Java, PHP を利用したアプリケーションを開発しています。 写真も好きで一眼レフを持って散歩するのが好き。

リンク